MSKにリモートセカンドオピニオン(病理診断のみ)の依頼方法
がん治療専門の病院として世界的有名なニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(以下MSK)へ代行業者を利用せずに直接依頼しましたのでその手順を紹介します。
今回僕が利用したのは通常のリモートセカンドオピニオンでは無く病理の診断のみのスタンドアローン・サービスです。
病理の診断のみを依頼し費用は$500。診断内容が限定される分費用は安くなります。
申し込み手順を紹介します
<病理レビューのみスタンドアローンの依頼手順>
まず以前問い合わせした際にもっらPDFの書類を元に進めました。
書類から病理レビューについて書かれた部分のみ画像を切り出したました。
その後webサイトから申し込んだ際にメールが来て、メールにも用意する物の内容が書かれていましたが、上の文書とは少し内容が異なりました。
「???」となったのでメールにて確認しました。
再度確認し最終的に必要だったものリストは以下の通りです。
●パスポートのコピー
●病理検体(未染色のスライド又はパラフィンブロック)
●病理の診断書 (日本語の原文と英語訳)
上記の必要な物を以下の3項目に分類し詳細を解説します。
<主治医に用意してもらもの>
①検体(未染色のスライド又はパラフィンブロック)
検体は未染色のスライド又はパラフィンブロクを用意して欲しいと主治医に相談しましょう。
実は僕はここのやりとりが曖昧だった為、染色済みのスライドを送ってしまいました。
また、僕が現在通院している病院としてはパラフィンブロックは海外に送って欲しくないと言う反応でした。
病理検査用の検体について僕が調べてわかった事は今後別の記事にまとめたいと思います。
②病理の診断書
※病理の診断書(日本語、英語訳の両方)の必須項目。
⚫︎氏名
⚫︎生年月日
⚫︎検体の採取をした日付け
⚫︎検体番号
⚫︎サンプルパートタイプ(検体の採取部位と理解しました)
⚫︎検体採取をした病院名
⚫︎検体の返却住所
<翻訳を専門家に依頼>
病理診断のレポート(英訳)
専門家に依頼した際の内容は別の記事にまとめてあります。
翻訳してもらったのは本文のみだったので、検体番号等の必要事項は自分で追記しました。
検体の返却住所は英語の方には記入しました。
<自分で用意>
①パスポートのコピー
②返却住所をスライドのケースに貼り付け。
スライドのケースには県立がんセンターの住所が日本語で貼られていたので、その上に自宅住所を英語で書いて貼り付けしました。
③発送用の箱、梱包材
<送り方>
上記が全て揃ったら発送します。
発送は郵便局のEMS(国際スピード郵便)を利用しました。
アメリカへの所用日数は3日、料金は2,000円
書類関係は念の為emailでも送信し、プリントアウトした書類も検体と同じ箱に入れて送付しました。
梱包は病院から受け取ったスライドの入ったケースを、プチプチで巻いて、段ボール箱へ、箱には英語と日本語で壊れ物注意、医療検体在中と言う注意書きをパソコンで自作し貼り付けました。
検体の送り先はウェブサイトに記載のある下記の住所へ送ります。
<まとめ>
主治医に必要な物を依頼する場合は、必要な物リストを用意して確実にお願いしましょう!
<!–僕の脚に腫瘤が見つかり切開生検術による病理検査を受けたのは2017年の1月でした。結果は「悪性の根拠なし」それが2018年5月追加検査が行われ別の判定 > 「高分化型脂肪肉腫」と言う軟部肉腫の判定となりました。
2017年1月「悪性の根拠なし」
2018年5月「高分化型脂肪肉腫」
診断がこの様に変わっていますが、検体の採取を2回した訳ではなく2017年に採取した検体での再検査で結果が覆りました。当時僕は少々困惑しましたが、軟部肉腫の病理検査は病理医泣かせの難しさという情報を目にした事も有ります。
現在お世話になっている病院の文句を言うつもりもありません。病理医泣かせの難しい検査だからこそ、海を越えて世界的に有名な病院から病理のセカンドオピニオンをとって見る価値は有るのではないかと思いました。–>