一人称問題

過去のブログにこんな事を書いた事が有って Who am I
文章を書く時、一人称の代名詞の選択に迷うと言う話。
当時は「私」「僕」「俺」では無く「自分」と書く事が多かった。
でも最近は「僕」で統一しようと思っている。
理由は僕が最近気にいっている本の著者の多くが一人称の代名詞は「僕」としていると言うのも大きいと思う。彼らは英語の”I”の感覚で「僕」を用いている感じがする。

そもそも「私」「僕」「俺」と話す相手によって一人称の代名詞を使い分けるのは、自分と相手の上下関係を意識するから。
一般的な社会人なら、上司や先輩、お客様と話す時は「私」同僚や後輩、家族と話す時は「俺」みたいな使い分けをする人は多いと思う。
要するに日本語では話し始めの一言から相手との上下関係を意識しなくてはなら無い訳で、これが英語の場合は何も考えずに”I”で良く、上下関係など意識する必要が無い。
言語の問題と言うよりそれ以前の社会や文化が生み出した「特徴」なんでしょう。
良くも悪くも、初対面同士だとお互いの静かな探り合いで上下関係が決まっていく感じ、僕は苦手だ。

「一人称問題」と言うタイトルにしたけど、悪いのは日本語では無い。
悪いのはこんな事を気にしてしまう僕自身の人間性。
かれこれ40年以上使っている母国語なのに、まだ最初の一言でつまずくってどうなんだ。
で、こういう変な人間性だから一人で勝手に変なストレスを貯めて結果、変な病気になるんじゃ無いか?
でもその「変な人間性」も僕の価値観に基づく「特徴」なだけで、別に「悪」では無い。
じゃあ変な病気も単なる特徴の一つなのか?
もう、それでいいんじゃないかな。

ケンモクタカトシ

見目隆俊(ケンモク タカトシ)と申します。 グラフィックデザインの仕事を生業としていた時もありましたが、現在は色々やってどうにか暮らしてます。 若い頃はモトクロスにどっぷりハマっていました。オーストラリアに住んでモトクロスレースに出たりもしていました。 (ただのアマチュアライダーです) 現在左足大腿部に高分化脂肪肉腫(硬化型)という病気があり治療中です。

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